深場ミドリイシの飼育方法!【餌・水流・水質・照明・毒・通販】





どうもヤスです!

今回はハードコーラルのSPSの一種『深場ミドリイシ』についてお話しをします!

ミドリイシといえば、SPSの代表サンゴとして非常に有名であり、ミドリイシの飼育を最終目的とする方もいるくらい憧れの対象として人気のサンゴです。

しかしミドリイシはSPSに分類されるサンゴであるため、飼育難易度は非常に高く、気を配らなければならない点が多くあるので初心者の方には手が出しづらいところもあります。飼育できるだけの設備をしっかり整えたうえでチャレンジすることが大切です。

ミドリイシには様々な種類がありますが、大きく分けると海の浅場に生息する『浅場ミドリイシ』と水深が比較的深いところに生息する『深場ミドリイシ』の2種類に分類されます。

浅場ミドリイシは形や色が多種多様なのに対し、深場ミドリイシはブランチタイプの扇状に広がっていくタイプの種がほとんどで、色も抑えめで成長が遅いのが特徴です。

今回はその2種類のうち、深場ミドリイシについてご紹介したいと思います。

深場ミドリイシには『スハルソノイ』『ロリペス』『エレガンス』『グラヌローサ』などたくさんの種類がありますが、飼育方法のベースは基本的に同じだと思っていただいて構いません。

今回はそんな深場ミドリイシの基本的な飼育方法をご紹介したいと思います!



 

深場ミドリイシの分類

深場ミドリイシはハードコーラルの中のSPSと呼ばれる区分に分類されます。

ハードコーラルはポリプによって形成された骨格にポリプが住み着いたサンゴを言います。

ハードコーラルには2種類あり、ポリプの大きさによって分別され、骨格に比べてポリプが大きいものを『LPS』、小さいものを『SPS』と区分します。

SPSはポリプの住む骨格が大きいため、非常に大量の栄養分を必要とするので、強めの照明が必須です。ただし深場ミドリイシは名前の通り15〜30mの比較的海の深い層に生息するため、強い光を当てると弱ってしまいますので注意が必要です。

 

 

深場ミドリイシの購入・値段

深場ミドリイシはネットまたはアクアリウムショップで購入することができます。

ネットで購入する場合は夏場や冬場など温度変化の激しくなる季節は避け、ネットショップの店員さんに状態を確認した上で購入しましょう。

SPSは非常に水質に敏感な種で、硝酸塩やリン酸塩などの栄養塩が溜まっているとすぐに弱ってしまいます。深場ミドリイシは特に飼育難易度の高いサンゴですので、購入時の個体の状況や現在のご自身の水槽環境には十分注意を払う必要があります。

値段は以下の通りになります。

ネット購入 3,500~15,000円
ショップ購入 5,000~16,000円

価格はSPSの中ではリーズナブルな価格帯だと思います。

大きさや色、産地によって値段は異なりますが、通販で扱われている深場ミドリイシの多くが10,000円前後のように思われます。

購入する際は個体に大きな傷がないか確認し、白化していない個体を選ぶようにしましょう。

 

 

深場ミドリイシの飼育環境

では深場ミドリイシの好む飼育環境について確認をしてみましょう!

 

水質耐性

水質変化には非常に敏感な種です。

リン酸塩、硝酸塩、ケイ酸塩などの栄養塩の濃度はごくわずかに固定する必要があります。

ただし栄養塩の量によってミドリイシの色が変わるのが深場ミドリイシの特徴なので、もし色鮮やかな深場ミドリイシを飼育したいのであれば、栄養塩はゼロではなく、若干発生させておくといいでしょう。

使用するろ過システムは強制ろ過システム(生物ろ過)ではなく、ナチュラルシステム(ベルリン式)が必須です。

生物ろ過では硝酸塩が溜まる速度が速いため、SPS向きのろ過システムではありません。もちろん一概には言えませんが、嫌気性バクテリアがしっかり繁殖していない水槽では栄養塩の蓄積スピードは速いので、できればナチュラルシステムでのろ過を行いましょう。

ナチュラルシステムについての記事はこちらをご覧ください。

もし外部フィルターなどの強制ろ過システムで飼育する場合は、1週間に一度、30%前後の水換えをRO水で行うことをオススメします。

外部フィルターの場合は頻繁な水換えが必須です。水換えをすると飼育環境が変化してしまい、ミドリイシのような敏感な種にはストレスを与えることもあります。なのでできるだけナチュラルシステムでの飼育をオススメします!

 

光の強さ

強い光は必要ありません

深場ミドリイシは海の深いところに生息しているため、早い光はむしろ害になってしまいます。

また、波のゆらゆらを表現できるような直線性の強いLEDも飼育には向かないため、直線性の強くないLED照明または蛍光灯がオススメです。

色はダークブルーとホワイトの2灯を使用するのがいいでしょう。雰囲気を出すためにレッド系の照明が入っているのもオススメです。

オススメの照明は深場ミドリイシの長期飼育に成功している方の照明を参考にすると、ケシルAP-700やスーパークール115、KR93SP、KR90DR、ハイドラ26HDなどが良いでしょう。

 

水流の強さ

強く太い水流が必要です

浅場ミドリイシと異なり、複雑な水流は必要とせず、水槽内全体を流れるような強く太めの水流を好みます。そのため太い水流を作るためのサーキュレンションポンプが必要です。

ただし強い水流を一方的に当ててしまうとストレスになってしまいますので、ウェーブコントローラーを使用して数十秒ごとに水流の流れを変えてあげるようにしましょう。

オススメのサーキュレンションポンプはマキシジェット、ボーテック、ファンタスティックファーブなどがオススメです!

 

給餌の必要性

給餌は必要ありません

基本的には光合成で栄養を得ることができます。全ての枝に光が当たるように段上にライブロックにレイアウトすると良いでしょう。

また成長に必要な元素は添加剤で定期的に付与する必要があります。ビタミン系などミドリイシが成長する上で必須の元素は定期的に計測し、不足しているようであれば添加剤で付与しましょう。

必要な添加剤についてはこちらをご覧ください。

 

飼育環境まとめ

では深場ミドリイシの飼育環境についてまとめたいと思います。

項目  弱ーーーーーーーー強
水質耐性  □□□□□□□□
光の強さ  □□□□■■■□□
水流の強さ  □□□□□■■
給餌の必要性  □□□□□□□□
飼育難易度  □□□□□□□□■■

 

 

カラーバリエーション

深場ミドリイシは比較的カラーバリエーションは多く、グリーンやレッド、ベージュなど様々なカラーが存在します。

ただ浅場ミドリイシほど派手な色はしておらず、色はついているものの、落ち着いた色合いが多いです。

深場ミドリイシは栄養塩の量で発色が異なり、栄養塩がほぼゼロの環境下で育てると、色は非常に淡い色になります。逆に栄養塩が若干存在する環境下で育てると、発色が強くなり濃い色を表すようになります。

もし栄養塩での色揚げではなく、添加剤で色揚げをしたいのであればアミノ酸系の液体フードをあげると良いとされています。



 

 

毒性

毒は弱いです

そのため他のサンゴにはやはり当たり負けしてしまうことが多く、同種であれば問題ありませんが、毒性の強いサンゴとの接触は避ける必要があります。

基本的にはミドリイシ系との接触は問題ありませんので、安心して飼育して下さい。

 

 

海水魚との相性

チョウチョウウオや特定のヤッコには食害を受けることがありますので混泳は避けましょう。

ハギ類やスズメダイ類には食害を受けることは少ないようですが、水質上の問題もありますので、あまり大きな種との混泳は避けるようにしましょう。

海水魚の遊泳にはほとんどダメージを受けないため、比較的良く泳ぎ回るスズメダイとも同居させることができます。デバスズメダイやルリスズメダイなどと混泳させることで水流に流れができ、汚れが溜まりにくくなりますので、混泳させる魚としてはオススメです。

またハナダイやサンゴハゼ、ベントラリスなどの海水魚も深場ミドリイシと相性はいいですので、飼育数を増やしすぎない程度にお好きな海水魚を選ぶといいでしょう。

ただしスズメダイ系はライブロックと底砂の間に穴を掘って住処を作ることが大好きなため、ライブロックをしっかり固定しておかないと崩れてしまうことがあります。ライブロックが崩れるとその上に設置してあるサンゴもダメージを負ってしまいますので、注意しましょう。

 

 

温度

適温は20℃~23℃です。

海の比較的深い層に生息していることもあり、水温は通常よりも低めを好みます。もし海水魚を飼育するのであればある程度低水温にも耐えられるようなスズメダイ系と飼育するといいかもしれません。

 

 

おわりに

さてさて今回はハードコーラルの中のSPSの一種、深場ミドリイシについてお話をしました!

深場ミドリイシはサンゴ飼育のゴールと言われているくらい、飼育難易度が高く、飼育する環境を整えるのも難しいとされています。しかし難しいからこそ、長期飼育できた時の喜びやその美しさは何事にも変え難いものであることは事実です。

もしこれから飼育を考えている方は、必ず事前準備をしっかりとした上で飼育に挑戦するようにしましょう!









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