どうもヤスです!
皆さんお祭りの屋台で金魚すくいを見たことはあると思います。そこにはいろんな種類の金魚がひしめき合って泳いでいますよね。
その金魚が入っているケースの中に、空気を出しているブクブクを見たことありませんか?正式にはあのブクブクは『エアレーション』という名前で、水中に酸素を送り込む役割があります。
実はあのエアレーションには非常に重要な役割があるのをご存知ですか?今回はエアレーションの必要性についてお話をしたいと思います!
エアレーションの役割
エアレーションは水中に酸素を送り込む役割があります。
ではなぜ水中に酸素を送り込む必要があるのでしょうか。これには大きく分けて2つの大切な意味があるんです。
魚への酸素供給
魚も生き物ですから、生きていくうえで酸素は必須です。
でも私たち陸上の生物とは違い、水中で生活をしていますので直接空気を吸っているわけではありません。
水中の生物たちは海水に溶け込んだ酸素をエラ呼吸で取り込んでいます。そのため海水に溶け込んだ酸素が少ないと、魚は酸欠で死んでいしまいます。酸欠になってしまう理由は後程ご紹介をします。
つまり酸素は魚にとって非常に大切な物質だということです。
バクテリアへの酸素供給
バクテリアとは主に生物ろ材についている有害物質を分解する役割をもつ小さな生物です。このバクテリアも小さいとはいえ、生物ですので活動するためには酸素が必要になります。
逆に言ってしまえば、酸素が豊富な海水ではバクテリアの活動が活発になり、増殖もしますので水槽の安定感が増すというメリットがあります。
そのため酸素は水中の有害物質を減らすことにも影響をしてくる大切な存在だということがわかって頂けたと思います。
酸素補給の意味
■ 魚が生きるために必須
■ バクテリアの活性化
■ 海水の有害物質の減少
酸素不足の原因
では次に海水の酸素が足りなくなってしまう原因についてお話をしましょう。これも大きく分けて2つ理由がありますので、ご紹介したいと思います。
海水魚の入れすぎ
先程もお話をしましたが、魚が生きるためには酸素が必須です。その魚の数が多ければ多いほど、水中の酸素の消費量は増えていきます。
酸素不足になってしまう水槽は、水槽の大きさやろ過装置の種類にもよりますので一概には言えませんが、60cmの水槽の場合はナンヨウハギやツノダシなどの中型の海水魚を含めて6~8匹ほど水槽内で飼育している場合は酸素不足に陥りやすいです。
バクテリアの量が多すぎる
これは比較的多くの海水魚を飼育している水槽で起こりがちです。
先程もお話をしましたが、バクテリアも多くの酸素を消費しますので、フィルター内を通った海水の酸素はバクテリアによってほとんど使われてしまうのです。
特にフィルターを外部フィルターにしている方は要注意です。
外部フィルターは水中から海水を吸い上げてろ材の入ったフィルター内を循環して水槽に戻す構造をしていますが、その構造上空気に触れることが無いため、当たり前ですがその過程で酸素は供給されません。
つまりフィルター内では酸素は消費されるだけになってしまうため、水槽に戻るころには海水は酸素が少なくなった状態になってしまっているのです。
これが繰り返されることで水槽内に酸素が少なくなり、魚が酸欠になってしまうのです。魚が水面で口をパクパクしていたら危険信号だと思ってください。
酸素不足を解消するために
そこで水中に酸素を送りこむことのできるエアレーションが非常に重要になってくるわけです。
人によっては『エアレーションは必要ない』という方もいらっしゃいますが、私は上記の理由から『設置すべき』だと思います。
酸素が多くて困ることはありませんから、魚のためにもバクテリアのためにも是非設置することをオススメします。
エアレーションの設置場所
さてエアレーションの設置場所ですが、これは水槽の種類によって異なると思って下さい。
基本的には『オーバーフロー水槽』か『それ以外の水槽』かの違いです。ではそれぞれご紹介をしていきましょう。
オーバーフロー水槽
オーバーフロー水槽にはエアレーションはあまり必要ありません。
オーバーフロー水槽には水槽とは別にろ過槽とよばれるろ材を入れるためのケースがあります。このろ過槽に水槽から海水が落ちる際に空気に触れますので、この時に十分酸素は補給されます。
ただ私もそうですが、オーバーフロー水槽でもエアレーションを設置する人はたくさんいます。オーバーフロー水槽にエアレーションを設置する場合には、下の図を参考にしてください。
オススメの設置場所は赤まるの2か所です。
一か所目は『生物ろ材の間』です。空気は下から上に上がっていきますから、生物ろ材の下に挟んでバクテリアに十分な酸素が補給されるようにしましょう。この際のオススメのエアストーン(空気を出す装置)は長細いタイプがオススメです。
二か所目は『ポンプ設置スペース』です。ここでエアレーションをすることで、水槽に戻る海水に十分な酸素が含まれた状態で戻すことができます。この場合は一か所集中型がオススメです。
基本的にはどちらか一方で大丈夫です。
オーバーフロー以外の水槽
オーバーフロー水槽以外の水槽を使用されている場合は、基本的にはフィルター内にエアレーションを設置することはできません。設置される場合は水槽内に直接設置する必要があります。
オススメの設置方法は下の図をご覧ください。
基本的にはオーバーフロー水槽の生物ろ材の間に設置するものと同様の長細いエアストーンを使用して、水槽の中心に設置するようにしましょう。見た目も非常にキレイですしオススメの設置方法です。
エアレーション以外の酸素補給方法
水槽内にエアレーションを設置するのはごちゃっとするからやだ!でもオーバーフロー水槽は高くて買えない…という方!もしその場合は『プロテインスキマー』を設置しましょう。
え?プロテインスキマーって汚れをとるやつじゃないの?と思いますよね。もちろん主な機能は水中のタンパク質の除去です。でも基本的な構造を見てください。
そう、空気を送り込むことで有害物質を除去しているんです。つまりプロテインスキマーには有害物質を除去するだけでなく、エアレーションの機能も兼ね備えているわけですね。
私のオススメのプロテインスキマーは『マメスキマー』です。他のプロテインスキマーに比べて安価で、付属品も個別に売っていますので非常に扱いやすいんです。オススメですよ!
通常のエアレーションに必要な道具
さてここで通常のエアレーションをする際に必要な道具をご紹介しましょう。それは『エアーポンプ』『エアストーン』『エアチューブ』の3種類です。
全て安価で手に入れることができますし設置も簡単ですので、是非魚のために設置してあげてください。
【オススメエアーポンプ】
【オススメエアストーン】
【オススメエアチューブ】
おわりに
さて今回はエアレーションの重要性についてお話をしました。
先程もお話しましたが、私はエアレーション設置に賛成派です。安価で設置できますし魚も元気になるし良いことだらけですからね。
ちなみに私はオーバーフロー水槽なんですが、エアレーションは生物ろ材の間とマメスキマー2台を設置しています。多少費用は掛かりましたが魚が健康に暮らしてくれるためなので設置しています!