どうもヤスです!
今回はケントロピーゲ亜属に属するヤッコのうちの1種『レモンピールエンゼル』についてお話をしたいと思います。
レモンピールエンゼルは鮮やかな黄色の体表に青のラインの入った非常に美しいヤッコで、その見た目から非常に人気も高い海水魚です。
レモンピールエンゼルの属するケントロピーゲ亜属とは『ケントロピーゲ属』に属する属群で、ケントロピーゲ属はポリプ食の『ケントロピーゲ亜属』とプランクトン食の『クシプポプス亜属』に分かれます。
ポリプ食とは簡単に言ってしまえば『サンゴを餌として食べてしまう』習性のことで、それゆえにポリプ食のケントロピーゲ亜属はサンゴとの混泳は難しいといわれています。そのケントロピーゲ亜属に属するレモンピールエンゼルも当然サンゴを食べてしまうことが多いため、サンゴとの飼育は難しいとされています。
サンゴは飼育せず、海水魚メインの飼育環境なのであれば、これほどまでに美しい黄色の体表を持つ魚はいませんので、とてもオススメできる種です。
レモンピールエンゼルの購入
ネットまたはアクリアリウムショップどちらでも購入ができます!
レモンピールエンゼルは比較的丈夫な種なのでネット購入でも問題ないと思います。
もしネットで購入する場合は必ず餌付けされているかを確認するようにしてください。ヤッコは餌付けの難易度が高いものが多く、レモンピールエンゼルも例外ではありません。
輸送中にストレスを感じてしまい、水槽に入れたあと餌を全く食べず、そのまま死んでしまったなんてケースもよくありますので、購入前にしっかり餌付いている個体を選ぶことが大切です。
レモンピールエンゼルの値段
ネット購入とショップ購入の値段を調べてみましょう!
ネット購入 | 5,000円 |
---|---|
ショップ購入 | 6,500円 |
小型ヤッコの中では平均的な価格だと思います。フレームエンゼルほど色合いで値段が上下することもありません。
身体の小さな幼魚の場合はもう少し値段が落ちることがありますが、販売されているレモンピールエンゼルの多くは比較的大きくなっている個体が多いため、5,000円~6,000円くらいが多いようです。
水温・水質
最も好む温度は24℃です。
レモンピールエンゼルは比較的丈夫ではありますが、水温の上下が激しいと体調を崩してしまい、病気になってしまうことが多いので注意しましょう。
また水質変化も同様で、亜硝酸塩・アンモニアなどの有毒物質が大量に蓄積していたり、比重が基準値から大幅に低いまたは高い場合、すぐに体調を崩してしまいます。
ヤッコを長期飼育する場合は飼育環境を安定させることは必須ですので、ろ過機能をしっかり整え、クーラーやヒーターを設置することが大切です。
水槽の大きさ
最低でも45cmの水槽は用意するようにしましょう。
小型ヤッコとはいえ、体長は最大で10cm前後になるため30cm水槽では小さすぎます。今後他の海水魚と混泳をさせる予定があるのであれば、最低でも60cm以上の水槽は必須です。
混泳
他種混泳
注意が必要です。
レモンピールエンゼルは気が強く、身体の小さいものや自分の縄張りに入ってくる海水魚を追い回すことがよくあります。
スズメダイ系(特にルリスズメやアレンズダムセルなど)は攻撃されやすく、体表がはがれてしまうくらい強い攻撃をされて弱ってしまうこともあります。
さらにヤッコは自分の縄張り入ってくる魚は自分よりも体が大きな魚であろうと尾びれで叩いて攻撃をします。うちの水槽内では12cmくらいのヒフキアイゴに対してガンガン攻撃を仕掛けていました。ヒフキアイゴは全く動じませんでしたが(笑)
なのでもし混泳をさせるのであれば、60cm以上の大型の水槽を用意し、ライブロックなどを使って隠れられる場所を作り、スペースに余裕をもって飼育することが大切です。
同種混泳
ヤッコ類の混泳は基本的にはNGです。
必ずと言っていいほど喧嘩をしてしまい、どちらかが死んでしまうまで攻撃し合うことも少なくありません。90cm以上の大型水槽であれば混泳ができるケースもありますが難易度は非常に高いと思ってください。
もし混泳をさせるのであれば、気の弱いヤッコから先に水槽に入れるようにしましょう。魚は『先に水槽に入っている魚は偉い』と考える習性があるため、気の弱いヤッコを先に入れておけば後から入ってきた気の強いヤッコからいじめられる可能性は少なくなります。
ただしこれも水槽の大きさによって変化することがありますので気をつけましょう。
サンゴとの混泳
冒頭にもお話をしましたが、ケントロピーゲ亜属に属するヤッコは基本的にサンゴとの混泳はNGです。
サンゴを餌として認識してしまうため、少しでもお腹がすいていたりするとすぐにつついてしまいます。当然個体差はありますが習性の問題ですのでさほど違いはないかと思います。
どうしてもサンゴと飼育したい場合は、毒性の強いサンゴであまりつつかれないタイプと一緒に飼育をすることをオススメします。
サンゴについての記事はこちらをご覧ください。
エサ
人工エサ、生エサ両方とも好んで食べます。
ただしレモンピールエンゼルは比較的餌付きにくいことで有名です。水槽内で早く餌付かせるためには購入時に餌付いているかどうかをしっかり確認することが大切です。
またレモンピールエンゼルは植物食性のため、海藻系の餌を与えてあげるとより早く餌付いてくれると思います。
オススメのエサはキョーリンから発売されている『メガバイトグリーン』または『ひかりプレミアム海藻70』がオススメです。これらは海藻を主とした材料を使用しているのでヤッコ類は餌付きやすいようです。
病気
白点病には注意しましょう。
レモンピールエンゼルは白点病にかかりやすく、特に水槽への導入初期は注意が必要です。水質・水温などからストレスを受けない様に飼育環境を整えたうえで、水合わせを丁寧に行うことが大切です。
また喧嘩をしたり水槽が狭かったりするとそこからストレスを感じてしまい、病気になってしまうことも少なくありませんので注意しましょう。
まとめ
最後にレモンピールエンゼルについてまとめたいと思います!
値段 | 5,000円~ |
---|---|
水温 | 24℃ |
水槽 | 45cm~ |
協調性 | ★★☆☆☆ |
餌付け | ★★☆☆☆ |
病気耐性 | ★★☆☆☆ |
飼育難易度 | ★★★★☆ |
おわりに
さてさて今回は体表の黄色が非常に綺麗なレモンピールエンゼルについてお話をしました!
レモンピールエンゼルはヤッコ類なのでいくつか注意しなければならない点がありますが、環境がしっかり整っているようであれば長期飼育は難しくありません。
混泳と病気にはしっかりと注意を払ったうえで飼育をするように心がけましょう!
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