どうもヤスです。
さて今回はサンゴの種類についてお話をしたいと思います!
サンゴとは言っても実は色々種類があるのは皆さんご存知ですか?種類はもちろんの事、特性ごとの分類もいくつかあるんです!
ソフトコーラルやハードコーラルって言葉を聞いたことありませんか?これがサンゴを分類する言葉なんです!
今回はサンゴの特性ごとの分類やその分類ごとの飼育方法をご紹介したいと思います。ちなみにサンゴの基本的な生態については別記事でご紹介をしていますのでそちらをご覧くださいね!
サンゴの種類について
サンゴの種類は全部で4種類あります。
『ハードコーラル』『ソフトコーラル』『陰日性ハードコーラル』『陰日性ソフトコーラル』の4種類です。これらの違いは2つの特徴で分けられます。それはどのようなものなのかというと・・・
サンゴを分ける特徴
☑ 骨格を形成するかどうか
☑ 光合成をするかどうか
ではそれぞれについて詳しくご紹介をしたいと思います!
ハードコーラル
ハードコーラルとは骨格を形成し、光合成により栄養分を得るサンゴです。
ハードコーラルはポリプによって形成された骨格にポリプが住み着いたサンゴをいいます。
ハードコーラルには2種類あり、ポリプの大きさによって分別されます。ではその2種類の違いを見てみましょう!
SPS

ミドリイシのように骨格に対してポリプが小さく、骨格が見えているハードコーラルを『SPS』といいます。
SPSはポリプの住む骨格が大きいため、非常に大量の栄養分を必要とします。ハードコーラルの主な栄養摂取方法は褐虫藻の光合成によるものなので、たくさん光合成をできるように強い光を与える必要があります。
水質の変化に非常に弱いため、比重や温度が変化しやすい60cm以下の水槽では飼育は難しいとされています。SPSを飼育する場合は、安定した水質の海水を循環できる大型の水槽とろ過システムが必要になります。
SPSに分類されるサンゴ
ミドリイシ、トゲサンゴ、ミョウガサンゴ、ハナヤサイサンゴ、コモンサンゴ 等
LPS

ナガレハナサンゴのように骨格に対してポリプが大きく、骨格が確認できないハードコーラルを『LPS』といいます。
LPSはSPSに比べると骨格も小さいため、そこまで大量の養分を必要としませんので、光もある程度の強さで飼育可能です。
水質についてもSPSに比べると変化には強いので、60cm前後の水槽でも飼育可能なものが多いです。ただし水質を安定させるに越したことはありませんので、やはり90cm以上の水槽が望ましいでしょう。
LPSに分類されるサンゴ
オオバナサンゴ、カクオオトゲキクメイシ、ナガレハナサンゴ、コエダナガレハナサンゴ、ハナサンゴ、アザミハナガタサンゴ、ハナガタサンゴ、ハナガササンゴ、アワサンゴ、クサビライシ、オオタバサンゴ、キッカサンゴ、バブルコーラル、トランペットコーラル、アザミサンゴ、フォックスコーラル 等
ハードコーラルの特徴
☑ ハードコーラルにはSPSとLPSの2種類がある
☑ SPSはポリプが小さくLPSはポリプが大きい
☑ SPSは水質変化に敏感でLPSは水質変化にある程度耐える
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ソフトコーラル

ソフトコーラルは骨格を形成せず、光合成により栄養分を得るサンゴです。
ハードコーラルとの違いは骨格を持つか持たないかの違いです。
ソフトコーラルの特徴としては、飼育がしやすいということです。ソフトコーラルは光合成で養分を得るのですが、強い光は必要ありません。また水質変化にも比較的強いので、初心者向けのサンゴといえるでしょう。
これからサンゴ飼育を始めようと思っている方はまずはこのソフトコーラルからの飼育をオススメします!
ソフトコーラルに分類されるサンゴ
ディスクコーラル、エレファントイヤー、バブルディスク、スターポリプ、マメスナギンチャク、ボタンポリプ、チジミトサカ、カワラフトサカ、ウミアザミ、ウミキノコ、ハナヅタ 等
ソフトコーラルの特徴
☑ ソフトコーラルには骨格がない
☑ 強い光は必要なく、水質変化に強い
☑ 初心者向け
陰日性ハードコーラル

陰日性ハードコーラルは骨格を持ち、捕食によって栄養分を得るサンゴです。
陰日性ハードコーラルは体内に褐虫藻を飼っていないため、栄養は全て捕食で補う必要があります。また強い光が当たることを嫌う種もいるため、陰日性サンゴ以外と飼育することが難しいとされています。
一番大変な問題としては、エサをポリプ1つ1つに給餌しないといけないため、非常に手間がかかります。また水質変化に弱いため、餌による水質悪化を防ぐためにこまめな水換えをしなければならなく、水温も22℃前後に保たなければなりません。
ここからいえることは陰日性ハードコーラルは非常に飼育の難しいサンゴだということです。
もし初めてサンゴを飼育する方は、陰日性ハードコーラルは避けた方が良いでしょう。また水槽も120cm前後の大きさは必須になってきますので、手が出しずらいかもしれません。
陰日性ハードコーラルに分類されるサンゴ
キサンゴ、タコアシサンゴ 等
陰日性ハードコーラルの特徴
☑ 栄養はポリプに餌を与えなければならない
☑ 強い光を嫌う種もある
☑ 水質変化に弱い
☑ 水温は22℃前後
☑ 上級者向け
陰日性ソフトコーラル

陰日性ソフトコーラルは骨格を持たず、捕食によって栄養分を得るサンゴです。
陰日性ソフトコーラルは水槽での飼育は難しいとされています。
陰日性ソフトコーラルは陰日性ハードコーラルに比べてポリプが小さいため、ポリプ1つ1つに給餌ができません。マリンアクアリウム上級者でも飼育は困難を極め、180cm以上の水槽でもすぐに☆になってしまうくらい飼育難易度が高いとされています。
サンゴ飼育初心者は陰日性ソフトコーラルの飼育は避けましょう。
陰日性ソフトコーラルに分類されるサンゴ
陰日性トサカ、陰日性ヤギ 等
陰日性ソフトコーラルの特徴
☑ 飼育特徴は陰日性ハードコーラルと同じ
☑ 給餌が困難
☑ 上級者でも飼育が困難
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サンゴの特徴まとめ
では最後にご紹介した5種類のサンゴの特徴をまとめたいと思います!
ハードコーラル(SPS) | 低い←ーーーーーー→強い |
光の強さ | □□□□□■■■■■ |
水流の強さ | □■■■■□□□□□ |
給餌必要性 | ■■■■■□□□□□ |
飼育難易度 | □□□■■■■□□□ |
ハードコーラル(LPS) | 低い←ーーーーーー→強い |
光の強さ | □□□□■■■■■■ |
水流の強さ | □□□■■■■■■■ |
給餌必要性 | ■■■□□□□□□□ |
飼育難易度 | □□□■■■■□□□ |
ソフトコーラル | 低い←ーーーーーー→強い |
光の強さ | □□□□□■■■■■ |
水流の強さ | □■■■■■■□□□ |
給餌必要性 | ■■■■■□□□□□ |
飼育難易度 | □■■■■■□□□□ |
陰日性ハードコーラル | 低い←ーーーーーー→強い |
光の強さ | ■□□□□□□□□□ |
水流の強さ | □□■■■■■□□□ |
給餌必要性 | □□□□□□□□■■ |
飼育難易度 | □□□□□□□□■■ |
陰日性ソフトコーラル | 低い←ーーーーーー→強い |
光の強さ | ■□□□□□□□□□ |
水流の強さ | □□■■■■■□□□ |
給餌必要性 | □□□□□□□□■■ |
飼育難易度 | □□□□□□□□□■ |
※水流や光の強さについては一概には言えませんので、今後個々に紹介するサンゴの記事をご覧ください!
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おわりに
さて今回はサンゴの種類とその特徴についてお話をしました!
私はサンゴはソフトコーラルとハードコーラルしか飼育しておりませんが、いつか陰日性サンゴにも挑戦してみたいと思っています!