ソフトコーラルと混泳可能な海水魚はどんな種類?ヤッコやチョウチョウウオの相性は?【食害】





どうもヤスです。

今回は『サンゴは飼育しているけど海水魚は飼育していない』方や『海水魚は飼育しているけどサンゴは飼育していない』方に向けて、サンゴと混泳可能な海水魚、混泳要注意な海水魚のご紹介をしたいと思います。

マリンアクアリウムを始めてまだ日が浅く、サンゴの知識が少ない方は、飼育している海水魚とサンゴの相性が良いか悪いかがわからない方がほとんどだと思います。それどころか昔の私みたいに『え!?サンゴと相性の悪い魚なんているの!?』って思った方もいるかもしれません(笑)

サンゴから海水魚に危害を加えることはあまりないのですが、海水魚からサンゴに攻撃を仕掛けることは非常に多く、しっかり気を配らなければなりません。

今回ご紹介をするのはサンゴの分類による混泳可能な魚についてのご紹介です。サンゴは大きく分けて『ソフトコーラル』『ハードコーラル(LPS)』『ハードコーラル(SPS)』の3つに分類されます(陰日性サンゴは別として)。

サンゴにどんな種類があるか、またどんな違いがあるかを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

 

今回はそのうちの『ソフトコーラル』と呼ばれる区分に分類されるサンゴと混泳可能または要注意な海水魚についてお話をしたいと思います。

ただし細かくみれば分類は同じでもサンゴの種類によって海水魚との混泳ができるかどうかの違いはありますので、詳細は個別のサンゴ飼育方法の記事をご覧ください!



 

ソフトコーラルと海水魚の相性

ソフトコーラルは比較的丈夫のため、多くの海水魚と混泳できるのが魅力のひとつです。

ソフトコーラルは比較的浅瀬に生息するものが多いため、浅瀬に生息する海水魚と非常にマッチします。しかしその反面、浅瀬に生息するヤッコなどにはエサとして認識されてしまうことが多いため、混泳には注意が必要です。

ではまず混泳要注意の海水魚をご紹介しましょう。

ソフトコーラルと混泳要注意の海水魚
■ チョウチョウウオ全般
■ ケントロピーゲ亜属のヤッコ
(ソメワケヤッコ、ゴールデンエンゼル、レモンピール 等)
■ 大型ヤッコ
■ ベントス食性のハゼ

チョウチョウウオは基本的にサンゴを餌として認識してしまうため、必ずといっていいほどサンゴをつつきます。混泳は避けたほうが無難でしょう。

ケントロピーゲ亜属はポリプ食のヤッコがほとんどで、サンゴを餌として認識してしまいます。海水魚ショップで販売されているヤッコで安価なものはケントロピーゲ亜属が多く、比較的サンゴをつつきやすいようなので購入時には注意が必要です。

大型ヤッコも餌の量を調節して、常におなかいっぱいにしてあげればあまり影響はありませんが、旅行などに出かけるときなど餌をあげない期間があったりすると、スターポリプなどは食べられてしまうことが多いようです。そういった食害を起こさないために自動で餌をあげられる『オートフィーダー』などを使用することをオススメします。

ベントス食性のハゼで注意すべきは、ホバリングしながら砂を巻き散らす習性です。その巻き上げた砂がサンゴにかかってしまうとそこからサンゴが傷んでしまい、次第に弱ってしまいます。

小型なら問題ありませんが、5cm以上の中型以上になると影響が出てきてしまうかと思いますので注意しましょう。もしベントス食性のハゼを飼育するのであればミズタマハゼなどの小型も種にするのが無難です。

 

 

食害を及ぼすかどうかは毒性が関係する?

海水魚がサンゴをつつくかどうかの指標として、サンゴの毒性があげられます。

毒性の強いサンゴに対しては海水魚も危険を感じてあまりつつかないため、上記にご紹介した混泳要注意の魚とも混泳させることができるケースがあります。毒性の弱いサンゴは要注意海水魚からは必ずといっていいほどつついてしまいますので、混泳は避けましょう。

では簡単にソフトコーラルの毒性をまとめたものを見てみましょう(毒性の強弱については私も不安だったので、とあるショップ店員の方々にアドバイスを頂きました)。

トサカ系(チジミトサカを除く)やイタアザミは非常に毒性が高く、ヤッコ類からつつかれる可能性は低いようです。しかしチョウチョウウオからは食害にあうケースが多いようですので、やはり混泳は避けるのが無難でしょう。

基本的に毒性の強いサンゴは調子が良ければ、魚もバカではないので近寄ることはしません。ただし調子が悪く、ところどころかけてしまっていたりすると、そこからつついてしまうことがあるようなので、サンゴを弱らせずに元気な状態で飼育することが食害に合わないようにするための最善の方法だと思います。

マメスナギンチャクも比較的毒性は強いですが、ヤッコからも食害にあうことが多いようなので、チョウチョウウオとヤッコの混泳は避けましょう。

スターポリプ以降の毒性の弱いソフトコーラルについてはチョウチョウウオ、ヤッコからの食害は多いようなので混泳は避けるようにしましょう。一度サンゴの味を覚えてしまうとそれ以降もつついてしまうようになりますので、サンゴ水槽にヤッコを入れるときは必ず餌付いている個体を選ぶようにしましょう。


ソフトコーラルとの混泳にオススメの海水魚

さてでは次にソフトコーラルとの混泳にオススメの海水魚をご紹介しましょう。まずはどのような魚と混泳できるかをざっと見てみましょう!

ソフトコーラルと混泳可能な海水魚
■ ハナゴイ系
(アカネハナゴイ、フタイロハナゴイ、インディアンフレームアンティアス、エバンスアンティアス 等)
■ ハナダイ系
(スレッドフィンアンティアス、キンギョハナダイ、スレッドフィンアンティアス 等)
■ ハゼ系
(ハタタテハゼ、アケボノハゼ、小型のベントス食性のハゼ 等)
■ ハギ系
(ナンヨウハギ、キイロハギ、パウダ―ブルータン、ゴマハギ、ツノダシ 等)
■ アイゴ系
(ヒフキアイゴ、ヒメアイゴ 等)
■ ニセスズメ系
(オーキッドドティーバック、バイカラードッティーバック、クレナイニセスズメ 等)
■ ベラ・ラス系
(イエローコリス、ライムラス、ブルーヘッドラス 等)
■ クシピポプス亜属のヤッコ
(フレームエンゼル、ポッターズピグミーエンゼル、アカハラヤッコ、マルチカラーエンゼル 等)
■ シュリンプ系
(ホワイトソックス、スカンクシュリンプ、ペパーミントシュリンプ 等)
■ その他
(マンジュウイシモチ、キンセンイシモチ 等)

基本的にはおとなしめの海水魚であればなんでも飼育可能です。

オススメはハナダイ、ハナゴイ系が良いでしょう。ナンヨウハギやヒフキアイゴなどの中型海水魚もオススメではありますが、身体が大きいため海水の汚れるスピードも早くなります。

もしサンゴとの混泳を前提として中型の海水魚を飼育するのであれば、最低でも90cm規格以上のオーバーフロー水槽を用意するようにしましょう。

また多くの人が一度は飼育したことのあるスズメダイ系(シリキルリスズメ、ルリスズメ、デバスズメ等)との混泳ですが、この種に関してはなんとも言い切れません。スズメダイは非常に良く泳ぎ回る種のため、その遊泳によって水槽内に水流を作り出してくれるので、汚れが溜まりにくくなるというメリットもあります。

しかしその激しい遊泳にストレスを受けてしまうサンゴも少なくありません。これはサンゴの種類ごとに異なりますので、個別のサンゴ記事をご覧になってください。

またスズメダイはライブロックと底砂の間に穴を掘って住処をつくるのを非常に好むため、その影響でライブロックの位置がずれ、崩れてしまうことがよくあります。

海水魚だけであれば問題ありませんが、サンゴがそのライブロックに活着している場合は悲惨なことになりますので、混泳させるのであればライブロックの配置はしっかり考えなければなりません。



次にヤッコ類ですが、先程もお話をした通りポリプ食のヤッコは避けましょう。

クシピポプス亜属に属するプランクトン食のヤッコ(フレームエンゼル、ポッターズピグミーエンゼル、アカハラヤッコ、マルチカラーエンゼル 等)はサンゴと飼育しても基本的には問題ありません。ただし餌付けがされていない個体はまれにサンゴをつついてしまうことがあるので、購入の際は必ず餌付いているかどうかを確認してから購入しましょう。

またポッターズピグミーエンゼルはクシピポプス亜属ではありますが、飼育している方々にお聞きすると、多くの方からサンゴをつついたというお話を伺っていますので、できればこのポッターズピグミーエンゼルだけは避けたほうがいいかもしれません。

クマノミ系も混泳については賭けな部分があります。イソギンチャクに似ている見た目のサンゴには身体をこすりつけてしまい、サンゴがダメージを受けてしまうことが多々報告されています。

現在クマノミ系を飼育している方は購入するサンゴには注意する必要があります。もしわからなければショップ店員の方に質問してみるのもいいかもしれません。

私がこの中で最もオススメしたいのは、ベラ・ラス系の『ライムラス』です。

海水魚をサンゴ水槽で飼育すると良くあることなのですが、サンゴ飼育をメインとした水槽の水質は海水魚飼育をメインとした水槽とは比べ物にならないくらいキレイなため、海水魚も水質からのストレスを感じることなく、海水魚本来の美しい色合いを発揮します。

ライムラスもその1種類で、海水魚水槽にいるライムラスは濁ったグリーンをしていますが、サンゴ水槽で飼育されているライムラスは非常に美しいライムグリーン色に輝きます。もちろん最初は濁ったグリーンでも、サンゴ水槽で飼育することで色はどんどんキレイになります。是非皆さんにもオススメしたい海水魚です。

 

上記に挙げた種類以外にも当然飼育可能な海水魚はいますので、もし一緒に飼育したい海水魚がいる場合は、購入前に店員さんに聞いてみることをオススメします。

 

 

おわりに

さて今回はソフトコーラルと混泳可能な海水魚についてお話をしました!

チョウチョウウオはソフトコーラル問わず、基本的にはサンゴとの飼育はNGです。中にはサンゴと一緒に飼育できるチョウチョウウオもいますが、絶対につつかないという保証はなく、やはり危険が伴います。

あまり食害の心配をしたくないのであれば、ポリプ食のヤッコとチョウチョウウオは避け、ハナダイ、ハナゴイ系などと混泳させるのがオススメです!









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