どうもヤスです!
ナメクジのようなツノが2本生えている摩訶不思議な海の生き物ウミウシについてご紹介したいと思います!
まず今回の記事をご紹介するにあたり、始めにお伝えをしておくべきことはウミウシを簡単に飼育できる確立した飼育方法はないということです。
飼育方法と言いながらいきなり何を言い出すんだ!と思う方もいらっしゃるでしょうが、ウミウシの長期飼育は非常に難しいのが現実ですので、私自身も自信を持ってお伝えできる飼育方法がないのが現実です。。。
しかし今までの経験から皆様に少しでも役に立てる情報をお渡しできればと思い、今回の記事を書きました。
いつもの飼育記事とは異なりますが、少しでもお役に立てて頂けたら嬉しいです!
ウミウシの購入
ネットまたはアクリアリウムショップどちらでも購入ができます!
ただしウミウシは非常に水質に敏感な種であるので、輸送中の水質悪化で衰弱してしまう可能性もあります。できれば近くのショップで直接購入し、できる限り水質が悪くならないように購入するのが良いでしょう。
私の所感ですがショップの入荷数も比較的多いように思いますので、まずはショップに足を運んでみることをオススメします!
ウミウシの値段
ネット購入とショップ購入の値段を調べてみましょう!
ネット購入 | 1200円 |
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ショップ購入 | 1300円 |
価格は種類によって異なりますが、そこまで大きく差はない気がします。
ミゾレウミウシやシライトウミウシなどが比較的入荷が多いように思いますが、価格にそこまで差はありません。
アメフラシ種のタツナミガイなどは大きさによっては2000円近くする種もいますが、今回メインでご紹介す裸鰓目のウミウシは比較的安価に入手することは可能です。
水温・水質
最も好む温度は20〜24℃です。
種類にもよりますが比較的温度は低い方が過ごしやすい環境であるとされています。しかし冬場の低温には耐えられないですし、夏場の高温はもってのほかです。ウミウシを飼育する際はヒーターとクーラーは必ず設置するようにしましょう。
ウミウシは自然界では水の綺麗な場所にしか生息していないため、水質についてはイソギンチャクを飼育できるレベルの綺麗な海水を維持できるように心がけましょう。
またウミウシは通過した場所に粘膜質の物体を残します。ナメクジやカタツムリが通過した後に残るネバネバをイメージしていただくとわかりやすいのではないでしょうか。そのため通常の海水魚を飼育するよりも頻度を高くして換水する必要があります。できればプロテインスキマーも設置してあげるとより水質を維持しやすくなるのでオススメです。
水槽の大きさ
単体であれば30cm水槽でも十分飼育可能です。
悲しいことにウミウシを購入時以上に大きく育てることは難しいとされています。販売されている個体も大体が5cm弱のものがほとんどだと思いますので、30cm水槽でも十分事足ります。
ただし他種と混泳する場合は大きい水槽が必要です。あまりありませんが狭い水槽で性格がキツい海水魚と一緒に飼育をしてしまうとちょっかいを出されてしまう可能性があります。
もし他種と混泳させる場合は余裕を持って60cm規格の水槽を用意することをオススメします!
混泳
他種混泳
注意が必要です。
ハナダイやマンジュウイシモチなどおとなしい海水魚であれば基本的に問題なく飼育することができますが、性格のきつい海水魚との混泳は避けた方が無難だと思います。
またギンポやカエルウオなどのライブロック付近を縄張りとする海水魚との混泳は避けた方が良いでしょう。シュリンプ系との混泳は私が飼育していた時は喧嘩することはなかったので、とりあえずあまり心配する必要はなさそうです。
同種混泳
注意が必要です。
ウミウシは雌雄同体であるため同種のウミウシであれば、交尾したのち産卵します。そのため喧嘩などをすることはほとんどないと考えて問題のですが、産卵の際に体力を消耗してしまいただでさえエサ不足で衰弱が考えられるウミウシの体力をさらに奪ってしまうことが考えられます。どれだけ水槽が大きかったとしても同種での混泳は避けた方が無難でしょう。
また異種のウミウシの場合も喧嘩することはほとんどないようです。しかしオオエラウミウシなど他のウミウシを捕食してしまう種もいますので、混泳の際は要注意です。
サンゴとの混泳
おそらく問題ないでしょう。
基本的にはサンゴに食害を及ぼすこともありませんし、遊泳によるストレスをサンゴに与えることもありません。ウミウシが排出する粘膜による水質汚染に気をつけていれば問題はないかと思います。
ただウミウシの中にはイソギンチャクを食べる種類もいるので注意しましょう。
イソギンチャクを食べる種としてアエオリディエラ・クロモソマが有名ですが、ナガレイソギンチャクやウメボシイソギンチャクなどを好んで捕食します。基本的に販売されていることはあまりないので心配はありませんが、自然海からウミウシをエサごと採取してきた場合などは一緒に付着している可能性もありますので注意しましょう。
エサ
種類によって好んで食べるものが異なります。
このエサ問題がウミウシの長期飼育が難しいとされている最大の理由です。ウミウシが好んで食べるエサは通常ショップでは販売されていません。
ウミウシは種類によって海藻、コケムシ、ヒドロ虫など好んで食べる種が異なり、先にご説明した通りイソギンチャクや同種を捕食して食べるウミウシも存在しますし、苔と共生するウミウシもいてその種類は光だけでも長期飼育が可能だったりします。
ウミウシのエサとしては自然海に存在するスポンジ状の生物である海綿が有名ですが、これも様々な種類がありウミウシによって好む海綿の種類が異なります。
人工エサは当然のごとく食べませんので、様々なものが付着しているライブロックを大量に入れることで長期飼育できる確率は上がるとされています。
可能であれば自然海でエサとなる海綿を採取してくることが理想ですが、場所が限られる上にその海綿が好みの海綿なのか判断するのは専門家でない限りなかなか難しいです。
自然海で採取したウミウシであれば、採取した場所付近の海綿をエサとして与えると食べることがありますが、定期的に採取してきて与えるのは難しいので、やはりウミウシのエサ問題はかなり深刻です。。。
病気
病気には比較的強いのではないかと思います。
ウミウシは病気よりもどちらかというとエサ不足による衰弱で死んでしまうことがほとんどです。
とはいえ水温・水質変化や混泳によるストレスで死んでしまうこともゼロではありませんので飼育環境には注意しましょう。
まとめ
最後にウミウシについてまとめたいと思います!
値段 | 1200円 |
---|---|
水温 | 20℃〜 |
水槽 | 30cm |
協調性 | ★★★★☆ |
餌付け | ★☆☆☆☆ |
病気耐性 | ★★★★☆ |
飼育難易度 | ★★★★★ |
おわりに
さてさて今回は非常に可愛らしいウミウシについてご紹介しました!
今回ご紹介した通り、エサ問題で長期飼育することが非常に難しく、ウミウシの飼育に慣れている方でも1年くらいしか飼育することができません。
ウミウシを購入する際はその点をしっかりと考えた上で購入するようにしましょう。
また飼育ができないからといって海に放流することは厳禁です。その土地の生態系が崩れてしまう原因になってしまいますので責任を持って飼育してあげましょう!











